Skip to content

Archive

Tag: Tony Gardner

iRacing development update – 2023/02/03

iRacing 社長のトニー・ガードナーが最新の開発状況について伝えています。
https://www.iracing.com/iracing-development-update-february-3-2023/
https://forums.iracing.com/discussion/36647/iracing-development-update-on-a-few-things/p1

以下、日本語で箇条書きでまとめました。


  • アーティスト、プログラマ、スタッフ、マネージャといった人材で開発チームを強化してきた。Project Cars などのタイトルに取り組んでいた元 Slightly Mad Studios のメンバーもいて、その経験と専門知識、アイデアが iRacing にもたらされるであろうことに興奮している。
  • 特にダートレースとオーバルレースについて改善が必要なことは承知していてレビューとリフレッシュを進行している。
    • ダイナミックサーフェス、タイヤ、フィジクス、ダート、水、と複雑だが進歩している。特にタイヤの調整に取り組んでいる。
    • ダートトラックの構造及びサーフェス自体の改善も行っている。
    • 車両ダイナミクスや製造及びテストの担当者が利用できるチューニングツールを準備したりした。
    • とても良い改善があり、3月リリースのチャンスもあるが現実的なターゲットは 6月ビルド。
    • 舗装オーバルについても同様に進める予定ながらダートオーバルほど進捗していない。しかしまだ今年中に改善ビルドをリリースする目標を持っている。
    • ダートオーバルレースの改善はダートロードレースにも適用できる部分があると考えている。
  • ロードレース及びレース全般についてご存じの通りレインコンディションと天候システムという大規模なプロジェクトが進行中。
    • その計画も今年リリースする予定で猛プッシュ中だがしかし何か約束したら怒られてしまう、そんな巨大プロジェクト。
    • もし期待通りに進んでいた場合、それは既にリリースされているはずだった。つまりまだやるべきことがある。
    • タイヤ自体の改良は常に進んでいてあらゆる形式のレースを向上させる。
    • レインコンディションの開発はタイヤと路面にとてつもない量の開発を行うことになった。エンジニア達の技術設計文書ではレインタイヤに関わる開発作業を Tires on a Film of Fluid 「流体塗膜上でのタイヤ」と名付けている。
  • Dave Kaemmer のタイヤに関する論文から技術的な話を少し拝借
    • タイヤモデルは何十ものモデル、属性、データとレシピが一緒に働く集合体。iRacingのタイヤモデルは業界で最も洗練された緻密なモデルだが、これからもより改良していける。ほとんどのサブモデルは素晴らしく機能しているが、皆も感じているようにいくつかのサブモデルはさらに良くすることができるはず。
    • うまくいってる例:
      • 停車時から高速までのフォースのモデル化とたわむタイヤ
      • 構造パラメータから決定されるカーカスの基本的剛性
      • トレッドゴムの特性と温度及び速度変化の動的特性から決定されるスリップカーブ
      • タイヤ表面付近の一過性温度モデルとグリップに与える効果
      • 基本的なゴムの製造方法から得られる緩和弾性率と一定のコンディショニングレベル
      • コース温度特性を含むグリップモデル
    • 改善させたいタイヤサブモデルの例:
      • コンタクトパッチモデル
      • 転がり抵抗
      • トレッドのコンディション変化速度
      • 熱の蓄積とトレッドを通過する温度上昇
      • キャンバーモデル
  • タイヤに関する2022年以降のメジャープロジェクトは、レーシングタイヤに固有の有限要素モデル (FEM) を開発することだった。
    • このモデルの目的は、様々な状況下で正確にタイヤの振る舞いをシミュレートするツールを構築すること。特にコンタクトパッチで起こるモーメントごとのフォースと負荷を解析すること。
    • このツールによって、タイヤモデルが負荷とフォース・モーメントに正確に応答できるよう改善・拡張が行えるはず。
  • サーキットとレースカーの拡充にも注力していて、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアでの拡充を行った最近の取り組みは大変成功して、多くのコースをライセンスしてスキャンして開発した。
    • 広範なリストは開発が何シーズンにも渡ることが予想されるが、以下のプロジェクトが控えている。
      • アルガルベ(PT)
      • アラゴン(ES)
      • ヘレス(ES)
      • ミサノ(IT)
      • プケコヘ(NZ)
      • レドゥノン(FR)
    • 他にもいくつか国際的なサーキットとの契約がある。
  • 古くなったザントフォールトを先週スキャンを行ってそのまま開発ラインに乗せた。
  • 米国ではカリフォルニアでダートオーバルとショートオーバルをデータを取得した。
  • NASCAR との共同プロジェクトではコース別の R&D プロジェクトとアップデートに拡張・展開を続けている。

楽しみですね!

iRacing Spa 24 – tire dipping issue

iRacing トニー・ガードナーからのステートメント。
https://forums.iracing.com/discussion/26650/iracing-spa-24-tire-dipping-issue/p1

ざっくりと日本語にすると、

スパ24時間で見られた、走行用路面から意図的に芝に落として走行するエクスプロイトは、現実世界で通常行われることではなく、iRacingでもNGです。
スポーツマンシップにのっとったドライバー・チームには謝罪したい。
エクスプロイトを排除する良いアイデアがあるのでもう心配は不要。これを最優先事項として迅速に修正にあたります。

なお、この行為はスポーティングコード(競技規則) 8.1.1.8. Illegal Surfaces に違反しており、プロテスト対象となります。

8.1.1.8. Illegal Surfaces – Drivers can only use the racing surface and allowed areas of the track for Qualifying and Racing. Any disallowed areas of the track and any advantages gained through their use will be determined by iRacing.com. A protest may be filed through the proper channels for this offense.
(アドバンテージを得るために iRacing によって定められた場所以外を走行する行為は認められない)

パッチ等でエクスプロイトを無効化する修正が実現・実装されるのを待ちましょう。


2022/08/03追記: ながくライブ・スチュアードとしての役割も担っていたニム・クロスからコメントが寄せられていたので追記して紹介しておきます。
https://forums.iracing.com/discussion/comment/211788/#Comment_211788

誤って芝に出たり1,2回ワイドにまわったからといってサスペンドされたりしません。コーナーのRを大きくしてタイヤ冷却のために常に走行路外を使用するドライバーに対してプロテストされたケースが対象となります。
コミュニティや、公正でないと感じているメンバーからプロテストが提出されています。プロテストをレビューして、不正に行われたオフトラックと判定されるケースは確かにありました。しかし 1枚のスクリーンショットだけでは何が起こっていたのかや故意に行われたものなのかどうかも判断できませんし、そうするつもりもありません。我々の目標は全メンバーに公正な競技を提供することであり、このような問題を排除または軽減するために取り組んでいます。


2022/08/05追記: ホットフィックスとして修正が配信されました


2022/08/06追記: この問題に対するフォローアップコメントが出されましたので追記して紹介します。

Tire Dipping Follow Up and Today’s Patch
https://forums.iracing.com/discussion/27152/tire-dipping-follow-up-and-todays-patch/p1

開発チームは今回のエクスプロイトでアドバンテージを得ることができた根本的な原因を特定し、一連の改善工程の最初のアップデートとして今回のホットフィックスをリリースしました。

タイヤラバー状態の管理方法をアップデートできただけでなく、このやりとりが可能にしたシムのさらなる改善も行うことができました。これらのいくつかは長期的なプロジェクトですが、他のいくつかは近い将来のビルドで組み込まれる見込みです。全体的にこれらのアップデートはiRacingとコミュニティにとって前進です。

さらに進んで、今回のような潜在的な状況に開発者が先んじられるようにiRacing内のチームにも権限を与えました。

以前示したとおり、現実的で公正なレース経験をメンバー全員に保証する責任は我々にあります。シムレーシングコミュニティにおいて最もエキサイティングでリアリスティックなコンテンツの開発を継続しながら、このようなエクスプロイトに対しても積極的に優先的にアプローチしていきます。

全てのフィードバックと正しくこれを行う機会を与えてくださってありがとうございます。
トラックでお会いしましょう!

NASCAR Chevy Cup car

Our Sincere Apologies – Tony Gardner
https://members.iracing.com/jforum/posts/list/3807147.page

2021 シーズン 2 パッチ7 で NASCAR Cup カーのうちシボレーでだけアップデートされた件。こういった問題は初めての発生だと思いますが、誤って車種間の不平等が生じてから約3週間(iRacingの言い方では約1か月)も気づけなかったのはユーザはもちろんiRacingもかなりショックでしょうね。しかし判明してからの対応はまさしくスクランブルで、素早く真摯なものだったのではないでしょうか。

Coming Updates

Tony Gardnerが来たるコンテンツについて、状況をフォーラムに投稿しています。
https://members.iracing.com/jforum/posts/list/3737663.page

以下、ざっと日本語訳してみました。

四半期ビルドが到着するまで2週間を切っています。次のビルドでは3台のロードマシンと3台のオーバルマシンが登場します。続けて動画が公開される予定です。

ロードコースのプランに触れていませんでしたがロードアメリカに大きなアップデートがあります。スクリーンショットや動画を追って公開予定です。また、ケンタッキーもアップグレードを完了しています。

ロードコース、ストリートコースに話を戻します。ロングビーチの作業を進めています。しかしそれは巨大プロジェクトであり、だからこそ未完成のTech Trackであり続けたわけで、リリースがいつになるかはまだ分かりませんが、コロナウイルスが世界を押さえつけている今、それを進める絶好の機会でもあります。
それとは別に、ヨーロッパの重要なロードコースをそろそろ、2週間後くらいにはアナウンスできそうです。ライセンスとスキャンデータを取りまとめたら、直ちに優先して開発作業に取り掛かることになるでしょう。

国際的なロードコースの優先度が高いことに言及しておくべきですね。素晴らしいターゲットリストがあり、それをもっと手に入れるために開発能力を高め続けています。ライセンス契約と開発の間には大きな時間が必要で、あらゆる点でそれは大きなプロジェクトですが、コロナウイルスのせいで予定していた国内・国際スキャン旅行をいくつもキャンセルすることになってしまいました。

ダートやオーバルでもより多くのコンテンツについて取り組んでいます。それとみんなにもう一つニュースを。6月ビルドには含まれませんが、新しいLMP2マシンにも取り組んでいます。

これからも笑顔でいましょう。応援よろしく!
そして最近数千と加入された新メンバーのみなさんようこそ!

グッド・レーシング, ステイ・セーフ!

*3台のロードマシン: Tatuus USF17/PM18, (BMW M4 GT4?)
*3台のオーバルマシン: 1987 NASCAR Chevrolet Monte Carlo/Ford Thunderbird, NASCAR Gander Outdoors Ford F150

May 2019 content update

iRacing 社長 TG がいつものように新しいコンテンツやアップデートについて投稿。
https://members.iracing.com/jforum/posts/list/3648601.page

以下で紹介します。

ショートコースオフロードトラック

  • cars: Pro 2, Pro 4 (購入1台分で2台利用可)
  • tracks: Wild West, Wild Horse
  • 今週末プレビュー動画

ダートオーバル

  • ショートコースオフロードトラックの開発によって改善した、ダートの粒子モデルが他のダートレース形式にも反映される。
  • 現在開発中のFairbury Speedwayにその恩恵が。6月ビルドには間に合わないが9月またはそれまでにリリースできると考えており、スクリーンショットと動画で近々紹介する。
  • Lernerville Speedway の開発にも着手した。Fairbury Speedwayに続くトラックとなる。

ダート

  • 初めてのラリークロス専用トラックに取り組んでいるが、6月ビルドには来ない。

NASCARオーバル

  • NASCARカップカーのFord Mustangと2019年式Silveradoが6月ビルドに登場。
  • NASCAR Modifiedマシンも6月ビルドで新しくなる。
    2018年Whelen Modified Tourチャンピオン、Justin Bonsignoreのマシンをスキャン。フィジクスのアップデートも含まれる。単純に現行マシンを置き換えるため、既に古いModifiedを所有していた方は無償で新しいModifiedを入手できる。現在と同様、基本的に同じボディでエンジンの異なる SK と Tour の 2つのバージョンをワンパッケージで提供(1台購入すれば両方使える)、2019 NASCAR Igniteシリーズはこの車を使用します(レギュラーシーズンはLegends使用)。
  • 開発アップデートとはしたくないが、NASCARに関するちょっとしたニュースとしてグリーンホワイトチェッカーの導入がある。
  • 2019 Xfinity車両1台が開発を終え、いつものライセンスやデータといった時間のかかる周辺作業を待っている状態。
  • 将来のこういったプロセスをもっと簡単にするためにパートナー達とよい話し合いができている。

ロード

  • Audi RS3 LMS TCRマシンの完成が近づいているが、6月ビルドには間に合わない。
  • Silverstoneのアップデートを6月ビルドに間に合わせたいがスケジュールはタイト。
    ※7月のF1英国GP前に再舗装されるのでiRacingでのリリーススケジュールもディレイするそう。
  • Barcelonaは2019年内リリースを目標に鋭意開発進行中。

その他

  • 他にも開発中のマシン・コースが複数あるがあまりオープンにはしない。
  • AI、ダメージモデル、サウンドエンジン、タイヤモデル、雨など多くの新機能や改善は良い進捗をしている。

Q & A – AI

メンバーフォーラムでの質問に iRacing 社長 Tony Gardner が回答を投稿しているので紹介します。
http://members.iracing.com/jforum/posts/list/3601440.page#11004806

どのような実装になるでしょうか

AI は Beta UI からログインして使うことになります。現時点では。他のセッションと同様に追加される「Race Against AI」セクションを開き、「Create a Race/Session」をクリックして、オプション設定を行って Race ボタンをクリックする、というシンプルなものになる予定です。

AI 用に新たな購入が必要ですか

購入済みコンテンツが使えます。AI のために課金は必要ありません。

AI が使える車両・トラックは限定されますか

いくつかバグが出るでしょうけれども、全てで、と思っています。
ちなみに現時点では GRC マシンでのジャンプがうまくないというのはありますが、どの車両も様々な状況下で動いています。IMSA シリーズのようなマルチクラスで AI を使うこともできるようになります。
ちょうど40台の異なるマシンが同時にブリストルを周回しているのを見たところですが、ダートマシンやレジェンドカーと一緒にF1マシンが走っていたのは面白かったですよ(こんなことはやらないでしょうけれど)。

AI でも必要なときに「Updates Required」などとしてアップデートを促されますか

はい、これまで同様です。

人間とのレースでグリッドを埋めるために AI を使えますか

いいえ。
強い要望があればホストセッションなどの用途であり得るかもしれませんが、初期リリースではそれはありません。

オンラインでのログインなしにオフラインで AI コンポーネントを使えますか

いいえ。現在のテストセッションと同様と考えてください。
オフラインで動作していますが、インターネット接続とログインが必要です。
インターネット接続がなくても動作するトレードショウバージョンでは AI もオフラインで動作しますが、営業用のライセンス購入が必要です。

オーバルのフラッグルールやピットストップがありますか

はい、ピットストップもコーションもフラッグもすべてあります。

問題の説明と謝罪

iRacingデイトナ24時間レースにおいて、一部で発生した問題について、社長のトニー・ガードナーが説明と謝罪をメンバーフォーラムに投稿しています。
http://members.iracing.com/jforum/posts/list/3590762.page

このサーバーはもっとも新しいレースサーバーのうちの1台で、数ヶ月間何事もなく動作していたのですが、今回ネットワークの問題が発生してしまいました。クライアントはレースサーバーから切断されると同じレースサーバーへの再接続を試行しますが、このサーバーでは、二重に備えているネットワークハードウェアに問題が生じた際にもう一方への切り替えがうまく動かず、クライアントの再接続を受け付けることができませんでした。

このレースサーバーでは”検死”が行われ、現在までにすべての負荷テストにもパスしているので、原因を把握して問題を修正できたと強く信じています。2月10日土曜日から 2つのタイムスロットで開催されるバサースト12時間レースに向け、パフォーマンス監査と設定見直しを行って、すべてのレースサーバーをテストしました。
また、デイトナではレースへの出走登録がなかなかできない問題もありましたが、これについても修正して対策を講じているので、もう発生しないはずです。

多くの技術が関係し、そしてインターネットであることから、すべての掌握することはできないので、24時間続くレースのために、起こりうる事象に対して常に完璧にスタンバイしておくことはできません。しかしながら、今回のようにチームが多くを準備してきた特別なレースで発生したことは受け入れ難いことを私達も分かっています。心より謝罪します。

iRacing の最新 SimRacingNews ブログより、ダート・シム・レーシングのプランについて、トニー・ガードナー社長のインタビューという形式の記事が掲載されていましたので、以下に和訳してみました。

#DIRTCONFIRMED

continue reading…

Tony Gardner Interview

Inside Sim RacingによるTony Gardner iRacing社長への生インタビュー

https://www.youtube.com/watch?v=n-kqWDRv5aM

http://members.iracing.com/jforum/posts/list/75/3460815.page#9599416
iRacing メンバーフォーラムにサマリーを挙げてくれてた方がいたので、以下で日本語にしてみますね。

continue reading…