Release Notes
2023 シーズン 4 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けました。
2023s4 リリースノート:
- 2023s4 リリースノート – ハイライト, iRacing UI
- 2023s4 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2023s4 リリースノート – Cars
- 2023s4 リリースノート – Tracks
SIMULATION:
Payments
- 2023/09/05 より PaymentWall での支払いはできなくなりました。
- 利用可能な支払方法についてはこちらを参照してください https://www.iracing.com/resources/accepted-payment-methods/
Updater
- EasyAntiCheat (EAC) チート防止ソフトウェアのインストール時に、別のゲームによって既にインストールされていた場合に問題が発生することがあったのが修正されました。
Official Series Schedule
- スケジュールPDF にはインシデントのしきい値とそれによるペナルティが適用されるかどうかが記載されるようになりました。
Optimization
- iRacing システム全体の使用メモリが最適化され、ロード時間が短縮され処理速度が改善されました。
- すべてのタイプのワーカースレッドプール割り当てアルゴリズム、特に Enki スレッドについて改善しました。
- これによってハイブリッド CPU を対象としたいくつかの一時的な修正が置き換えられます。
- iRaing の Deferred Rendering リストを生成・ソートする方法を改良して CPU レンダリング時間が改善されました。
- オーディオ忠実度を維持したままオーディオファイルのメモリ使用量が 65% 以上削減されました。
- クラスごとのコースリファレンスラインが順次でなく同期的に読み込まれるようになりました。これによってマルチクラスセッションでクラス使用数に基づいてコースロード時間が短縮されます。
Loading
- Open Practice から Race へのセッション切り替えでシムがクラッシュすることがあった問題を修正しました。
Cars
- シムのアンチロックブレーキシステム処理方法がアップデートされました。
Tires
- コース外の転がり抵抗を調整しました。
- この変更によって、芝、砂、グラベル、グラスクリートなどオフトラック時の路面の違いに応じたグリップやモーメンタムをリアルに体験できるようになります。
Race Control
- 一部のペナルティがストップ & ゴーからドライブスルーに変更されました。
- ピット出口チェックポイントでの軽度の失敗はドライブスルーペナルティとなりました。
- インサイドからの追い抜きペナルティはドライブスルーとなりました。
- スタンディングスタートでのジャンプスタートに対するルールがアップデートされ、軽度な違反の場合はドライブスルーペナルティとなりますが、重度の違反ではストップ & ゴーペナルティとなることがあります。
Dirt Racing
- 2023 シーズン 3 のフォローアップとして、ダートレースのファインチューニングのエクストララウンドが完了しました。
- ダートトラックのイベント開始時ステータス、ダートの高さ、密度、水分量のバリエーションが増加しました。
- ダートトラック路面の磨耗率を若干上昇させました。
- タイヤからコースに飛び散るダートをベースとしてダイナミックトラックの追跡・計算処理を改善しました。これによりダートが積もるエリアの湿度がわずかに上昇するはずです。
- 水分量に基づくダートの色調整を行いました。
- World of Outlaws 2023 デカールパッケージがアップデートされました。
AI Racing
- AI ドライバーが以下の車両の操縦課程を修了しました:
- Acura ARX-06 GTP
- ARCA Menards Chevy / Gen 4 Cup – (Gen 4 Cup)
- Audi 90 GTO
- Ferrari 296 GT3
- NASCAR Classic Pontiac Grand Prix – 1987
- Nissan GTP ZXT
- Porsche 963 GTP
- Super Formula SF23
- AI ドライバーが以下のコース・レイアウトをマスターしました:
- Circuit de Lédenon
- Circuit Zandvoort – (Grand Prix, Grand Prix w/ Chicane, Nationaal, & Oostelijk)
- Kern County Raceway Park – (Asphalt Track, & Legends)
- The Milwaukee Mile
- Nürburgring Grand-Prix-Strecke – (Grand Prix w/out Arena, & Kurzanbindung w/out Arena, & Sprintstrecke)
- Road Atlanta – (Club & Short)
- [Legacy] Silverstone Circuit – 2008 – ALL FIVE Configs! (Grand Prix, Historical Grand Prix, International, National, & Southern)
- AI ドライバーが以下の車両のレーシングスキルを向上させました:
- BMW M Hybrid V8
- Cadillac V-Series.R GTP
- Lotus 79
- Mercedes-AMG GT3 Evo 2020
- Brands Hatch Circuit
- AI ドライバーが 2023年夏季講習で以下のコースを修了しました:
- 競争環境における敵対的レーシングネットワーク
- バーチャルピットクルーマネージャー ’23
- [PSY-303] プレッシャー下での機械的振る舞い心理学
- 神経形態学的選択を通したレーシングドライバーのモノマネ手法
- サーキットインテリジェンス – コーナーでの AI ストラテジー
- ラップタイム予想モデルによるパフォーマンス向上予測
- センサーと感覚 – オートマトン Jane 著
- AI レースクラフト 101: 複雑なレーシングシナリオとコーンをナビゲート
- オフトラックからリカバリーしようとする AI ドライバーがプレーヤードライバーを CTD クラッシュに陥れる最強の復讐が行われることがあった問題を修正しました。
Qualification Scrutiny
- 予選監視システムをアップデートし、ドライバーが予選中にピットに突っ込んでアンフェアにゲインするのを防ぐようになりました。
- 予選監視オフィシャルはピットレーンで逆走して予選タイムを調整しようとする動作を検出するようになりました。
Spotter
- iRacing のデフォルトスポッターに新しいメッセージが追加されました!:
- INCIDENT OR OFF-TRACK: 近くでインシデントが発生したりコースを外れた車があったらドライバーに知らせます。
- 舗装されたロードコースでのみ発動します。
- 対象の車が 0~5 秒前、または 3 秒以内の後方にある場合、またはあなたががクラスリーダーの場合にのみ発動します。
- 2x 以上のインシデントのみレポートされます。近くで同時に複数の問題があった場合にはもっとも大きなインシデントのみレポートします。
- 10秒間に 1 メッセージのみ発動できます。
- あなたがピットにいる間は発動しません。
- DAMAGE AND REPAIRS: あなたが負ったダメージの種類と、チームがどのように対処できるかをレポートします。
- トーイング中に、必須リペア時間とオプションのリペア時間をレポートします。
- リペアが完了したとしても残ることが予測されるダメージがあればレポートします。
- リペア完了まであと30秒の時点で通知します。
- レース終了までに修理できないダメージだった場合には、その旨をレポートします。
- 新しい Spotter Damage Report をキー割り当てして、クルーチーフにダメージレベルを伝えるようリクエストできるようになりました。
- RACE ENDING SOON: セッションの残りが 5周か 10分のどちらか早い方でレポートします。
- イベントが 20分または 10周未満の場合には発動しません。
- STRENGTH OF FIELD: イベント開始時に自分の車両クラスの SoF 見込をレポートします。
- INCIDENT OR OFF-TRACK: 近くでインシデントが発生したりコースを外れた車があったらドライバーに知らせます。
- app.iniファイルに追加された様々なエントリーで新しいスポッターメッセージの再生をコントロールすることができます。
- これらの新しいスポッターコールはデフォルトで ON です。シムを一度起動すると app.ini の新エントリーが記録され、カスタマイズできるようになります。
Spotter – Foreign Language Packs
- イタリア語 Marco Arcidiacono スポッターパックがアップデートされました。
- Grazie mille, Marco!
- イタリア語 Renzo A Olivieri スポッターパックがアップデートされました。
- Grazie mille, Renzo!
- スペイン語 Ari Cejas スポッターパックがアップデートされました。
- 追加で、このスポッターパックから女性的な形式が取り除かれて性別が中立となりました。
- Muchas gracias, Ari!
Pit Stop
- app.ini の autoResetPitBox 設定がブラックボックスの給油開始チェックボックスに適切に反映されていなかった問題を修正しました。
Auto Fuel System
- ドライバーが複数周遅れていてレース周回を完了できない場合など、状況によっては Auto Fuel システムがレース終了までに必要な燃料量の計算違いをしていた問題を修正しました。
New Damage Model
- 新ダメージモデルを以下の 13車種で有効化されました!
- Acura ARX-06 GTP
- Dirt UMP Modified
- Ferrari 296 GT3
- Ford Mustang FR500S
- Modified – SK / NASCAR Whelen Tour Modified (Modified – SK, NASCAR Whelen Tour Modified)
- NASCAR Classic Pontiac Grand Prix – 1987
- NASCAR Xfinity Class Cars (ALL THREE models)
- Porsche 963 GTP
- Super Formula SF23
- ゴーストカーのゴーストタイヤがゴーストダメージを受ける可能性があり、地上にリセットされる前に地中へ落ちているように見えることがある問題を修正しました。
Graphics
- Graphics Auto-Config によるグラフィック自動設定で、メモリサイズとコア数の追加ハードウェアチェックが行われるようになりました。最低システム要件を満たせていないことが検出されると、ワーニングを表示してシムを動作させることが困難であると通知するようになりました。
- システム要件はこちらで確認できます: https://www.iracing.com/membership/system-requirements/
※iRacing システム要件に関する iRJA ページはこちら https://www.shupop.com/iracing/overview/system-req/
- システム要件はこちらで確認できます: https://www.iracing.com/membership/system-requirements/
- OpenXR 使用時のデバイス初期化処理を改善しました。
- 明るい透過パーティクルの外観を改善しました。
- トラック路面/サーフェスのデカールレンダリングの一貫性のないいくつかの問題を修正しました。
- HDR の金属レンダリングが暗すぎる問題を修正しました。
- 陽炎レンダリングの問題を修正しました。
- Triple Projection を無効化するとグラフィックアーチファクトが発生する問題を修正しました。
- この問題が Velocity テクスチャを使用する SMAA やモーションブラーといったポストプロセッシングに影響を与えていました。
- ハイブリッド CPU や 16以上の論理コアを持つ CPU で Varjo ソフトウェアを実行すると発生していたスタッターを修正しました。
- スタジアム照明が使われているコースで一部のパーティクルが誤った明るさで表示される問題を修正しました。
- SpeedTree のパフォーマンスを向上させるためにレガシィな DirectX 10 シェーダーコードを取り除きました。
Visual Effects
- VR でディストーションパーティクルが片目にだけ現れる問題を修正しました。
3D Foliage System
- 母なる自然が以下のコースにも到着しました:
- Circuit de Lédenon
- Circuit Zandvoort
- Sebring International Raceway
- これらの環境にはそのエリアに適した様々な草花や低木が生息するようになりました。
- 3D foliage は世界をもっとリアルに装飾しますがドライビングやフィジクスには影響を与えません。グラフィックオプション画面には 3D foliage system で使うディテールレベルをいくつか選択でき、ビジュアル体験と描画パフォーマンスをカスタマイズすることができますし、このシステム全体を無効化することもできます。
- 植生が路面にこぼれ落ちる可能性を減らすために一部の生成パラメータを調整しています。
- カラースケーリングと葉のブレンディングを実装しました。
- GPU をゲインするためにフォリッジレンダリング処理を改善しました。
Audio
- 新しいオーディオオプション、Ear Protection と Helmet Effect が追加されました!
- これらの設定でトラック上で見られる耳の保護用品の効果をシムに反映できます。それぞれが世界で再生されるすべてのサウンドに異なるオーディオアルゴリズムを適用してより自然な体験を提供します。
- サウンドオプション画面に Ear Protection / Helmet Effect が追加され、以下のエフェクトを選択できます:
- Ear Plugs
- Earmuffs
- Open-Face Helmet
- Full Helmet
- この機能は XAudio2 でのみ有効です。
- これらのオーディオエフェクトはカメラがドライバー視点にある場合にのみ適用されます。
- スポッターとボイスチャットのデバイス選択リストから None を削除しました。これらは通常どおり機能する System Default を使うようになります。
- オーディオシステム切り替え時にサウンドが滞留する可能性のある一部のリソースリークを修正しました。
- XAudio2 ライブラリが 2.7 から 2.9 にアップデートされました。
Force Feedback
- ドライビングコントロール画面に Intensity スライダーが追加されました。このスライダーは以前 app.ini ファイルにあった autoForceFactor 設定値を置き換えます。
- これは F9 ブラックボックスにある Force Feedback の auto ボタンの振る舞いを制御します。スライダーが 100% ならこれまでと同じように動作し、FFB ホイールが出力する最大フォースを得ることができます。スライダーが 0% のときには、フォースを下げるだけでなく車ごとのバリエーションを与えようとして、高いフォースフィードバックの車ではより重たく感じられます。
※訳注追記: 記述は誤りで 100% はシーズン 2 のもの、シーズン 3 ではデフォルトが 50% に引き下げられたため、弱すぎると感じない限り 50% のままにしておくことを推奨、とされています。
- これは F9 ブラックボックスにある Force Feedback の auto ボタンの振る舞いを制御します。スライダーが 100% ならこれまでと同じように動作し、FFB ホイールが出力する最大フォースを得ることができます。スライダーが 0% のときには、フォースを下げるだけでなく車ごとのバリエーションを与えようとして、高いフォースフィードバックの車ではより重たく感じられます。
- Force Feedback システムがホイールの位置を正しく検出できなくなったときに無効な信号を送ってしまう可能性がある問題を修正しました。
Pace Car
- セダンペースカーのテクスチャカラーを改善しました。
Sporting Code
- 競技規則 オフィシャルスポーティングコード 2023 シーズン 4 リリース版アップデートを行いました:
- セクション 5.4 Drivers を分かりやすくするために完全に書き直しました。
- セクション 9.2.2 でプロテスト用フォームがどこにあるかを明確に定義しました。
- セクション 13.1.3 でマルチクラスレースで予選タイムを記録していない車のグリッドについて記述をアップデートしました。
- 用語集に 3D Foliage System, Active Reset, Auto Fuel System, Force Feedback, Telemetry が追加されました。
- その他マイナーな修正を行いました。
- オフィシャルスポーティングコードの最新版はいつでもこちらから確認できます:
2023s4 リリースノート: