2025 シーズン 2 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けました。
2025s2 リリースノート:
- 2025s2 リリースノート – ハイライト, iRacing (UI)
- 2025s2 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2025s2 リリースノート – Cars
- 2025s2 リリースノート – Tracks
SIMULATION:
Connectivity
- 新しい接続性ブラック フラッグ システムが iRacing に実装されました!
- 接続性ブラックフラッグシステムは、コンペティティブなレース環境を公平で安定したすべてのドライバーによって予測可能なものとして維持するのに役立ちます。このシステムはすべてのドライバーのレースサーバへの接続の安定性を監視し、時間の経過とその差異を検出できます。ドライバーの接続通信品質が一定時間内に許容できる範囲を繰り返し超えて変動していた場合、そのドライバーには接続性ブラックフラッグが掲示されることがあります。
- 接続性ブラックフラッグはただちに該当レーサーをピットボックスにテレポートさせ、けん引タイマーを適用してコース上から排除することで、他の参加者すべてのポジティブなレーシング体験を保証します。
- 接続性ブラックフラッグを受けたドライバーには、画面上でなぜピットに移動させられたかの通知が表示され、ピットで待つかゴーストドライブを始めるかの 2つの選択肢が表示されます。ドライバーの選択に関係なく、接続性ブラックフラッグを受けている間、ドライバーはスコア対象とならずイベントを進行することはできず、再度参加できるほどその接続が安定状態へと改善されたとレースサーバが判断するまで待つ必要があります。ドライバーの接続が再び安定すれば、接続性ブラックフラッグは解除され、ピットから出てコース上のレースへと戻れるようになります。
- 接続性ブラックフラッグを受け、ゴーストドライブを選択した場合、その走行で受けたダメージやペナルティは、レースに復帰できた際に引き継がれます。
- チームイベントでドライバーが接続性ブラックフラッグを受けた場合、ドライバー交代によってレースサーバへの接続改善を図ることができます。交代したドライバーによって接続が安定すると、接続性ブラックフラッグは解除されます。
- 接続性ブラックフラッグを受けたドライバーの接続が長時間にわたって不安定な状態が続く場合には、通信品質が原因でイベントに再参加できないことの通知が表示されることもあります。
- ラグスパイクが 1回発生しただけでは接続性ブラックフラッグは適用されません。このシステムは通信品質と変動時間の両方を考慮して作用します。
- 相対的に高い ping であってもそれが一貫しているドライバーには接続性ブラックフラッグは適用されません。レースサーバにとって、一貫性と安定性こそが ping よりも重要です。
- 接続性ブラックフラッグシステムは、特定のオフィシャルシリーズでのみ適用され、有効化されているオフィシャルシリーズにはその旨が表示されます。このシステムはまだ新しいため、データ収集によってチューニングを行う間は控えめな運用となります。その改善によって、将来的にはより多くのイベントへと展開していく計画です。
Race Control
- 新しい接続性ブラックフラッグが追加されました。
- ドライバーの接続通信品質が一定時間内に許容できる範囲を繰り返し超えて変動していた場合、ドライバーは接続性ブラックフラッグを掲示されることがあります。このフラッグによりレーサーはただちにピットへとテレポートされ、ゴーストカーとなります。接続性ブラックフラッグを掲示されたドライバーは、再度参加できるほどその接続が安定状態へと改善されたとレースサーバが判断するまで待つ必要があります。ドライバーの接続品質が安定状態へと戻れば、接続性ブラックフラッグは解除され、ゴーストカーでなくなり、ピットからコース上へと戻れるようになります。
- 詳細については前述の Connectivity セクションをご覧ください。
- ドライバーの接続通信品質が一定時間内に許容できる範囲を繰り返し超えて変動していた場合、ドライバーは接続性ブラックフラッグを掲示されることがあります。このフラッグによりレーサーはただちにピットへとテレポートされ、ゴーストカーとなります。接続性ブラックフラッグを掲示されたドライバーは、再度参加できるほどその接続が安定状態へと改善されたとレースサーバが判断するまで待つ必要があります。ドライバーの接続品質が安定状態へと戻れば、接続性ブラックフラッグは解除され、ゴーストカーでなくなり、ピットからコース上へと戻れるようになります。
- レース Admin がパレードラップ中のコーションを「2-to-green」までの制限で短縮できるようになりました。
Dynamic Track
- ロードコースにおいて、ドライバーにこの先でコース上にデブリが出現したことを通知するデブリイエローフラッグが追加されました。1周かそこらでデブリはコースの一部とみなされ、その密度が著しく高まらない限り、ドライバーが近づくたびにフラッグが掲示されるということはありません。
- このフラッグは情報としてのみ作用し、どの参加者にも要求されるアクションはありません。
- トラックデブリについて、ラバーマーブルの生成が再計算され、減少しました。
AI Racing
- AI ドライバーが Dallara iR-01 を運転できるように訓練されました!
- AI ドライバーは以下の新コース及びレイアウトで公式トレーニングを受けました:
- Portland International Raceway – Full & No Chicane
- Daytona International Speedway – NASCAR Road Course, Moto, & Short
- Mid-Ohio Sports Car Course – Chicane & Short
- いくつかの AI 車両はタイヤ温度モデルの改良があり、精度が大幅に向上してプレイヤー車両と同等になりました。これにより特に極端な温度での AI ドライバーの精度とパフォーマンスが向上します。今シーズンこのアップグレードを受けるのは以下の車両です:
- Porsche 911 GT3 Cup (992)
- Ray FF1600
- Toyota GR86
- AI ドライバーは ’24-’25 冬季トレーニングを修了し、最新のレース技能を習得しました。注目は以下の表彰です:
- 公式ウェットタイヤ表彰
- ピットストール出口優秀修了書
- 歪みのないスタート
- パレードラップ進行の銀バッジ
- 精密なペースラップコーナリングに対する T.D. Hudson 表彰
- 「アダプティブAIが乗っています」リアウィンドウステッカー
- AI ドライバーは以下の車両のレーシングスキルを向上させました:
- <Car Class> GT4 Series Cars
- <Car Class> GTP Series Cars
- Dallara P217
- Ferrari 499P
- Formula Vee
- Legends Ford ’34 Coupe
- Ray FF1600
- AI ドライバーは以下のコースやレイアウトで、該当する場合はウェットも含むレーシングスキルを向上させました:
- Bristol Motor Speedway – Dual Pit Roads & Single Pit Road
- Circuito de Jerez – Ángel Nieto – Grand Prix
- Darlington Raceway
- Dover International Speedway
- Homestead Miami Speedway – ALL
- Kansas Speedway – Oval
- Knockhill Racing Circuit – International
- Las Vegas Motor Speedway – Oval
- Mobility Resort Motegi – Grand Prix
- Nürburgring Grand-Prix-Strecke – BES/WEC
- Nürburgring Combined – Gesamtstrecke Long
- Road America – Bend & Full
- Sonoma Raceway – NASCAR Long
- Virginia International Raceway – Full Course, Grand Course, & North Course
Weather
- シミュレータ内の降雨予想の表示を修正しました。特に短時間の予測でパーセントが不正確でした。
- 「Allow Heavy Fog」オプションは「Allow Fog」に調整されました。
- このオプションによって霧の発生を有効または無効で切り替えられるようになりました。
- 悪天候で太陽が低いとき、霧の効果が暗くなりすぎた問題を修正しました。
Graphics
- 照明システムを再設計してアップグレードされました。主な影響として、環境が空や天候条件とより統合され、さらにリアルでまとまりのある忠実度の高い体験が得られます。
- この改訂のコアな部分では、反射光と拡散テクスチャ(反射性のメタルや周囲照明など)の間接反射で環境をより正確に再現するために、イメージベースの照明ソリューションに移行しました。
- 直射日光は個別の明示的な解析関数となり、空の明るさに比例します。
- 直射日光は大気減衰を受け、天候や時間帯に応じて強度や色が変わります。
- もう一つの重要な変更は、拡散と鏡面反射の比例関係が物理ベースのレンダリング原理によって決定されるようになったことです。これによりより素材の忠実度が大幅に高くなりますが、コンテンツの改訂が不可欠となります。
- このプロジェクトは将来に向けた iRacing の新しくモダンなグラフィックエンジンを構築するという取り組みの一部で、その側面をこのプロジェクトで既存のレンダラーに組み込むことができました。
- 照明のアップデートではサーキットの数多くの素材テクスチャを新しい照明に適応した粗さでバランス調整を行う必要がありました。これによって今シーズンのコース関係のダウンロードが大量となりました。
- 優先度の高い車と低い車の車両ペイントテクスチャの vRAM 管理アルゴリズムを改善しました。また、車の位置とカメラに基づいてテクスチャメモリを車両間で割り当てる方法も調整しました。例えば、遠い車やカメラの影になる車からテクスチャメモリを盗みます。また、フォーカスした車両がカメラ距離に関係なく常に高いレンダリング優先度を受け取ります。
- PopcornFX による雨粒, しぶきなどの水効果の夜間照明が大幅に改善されました。
- 様々なコースで SpeedTree のインスタンスがアップデートされました。
- SpeedTree のアンビエントオクルージョンがアップデートされました。
- ヘッドライトが無効にされているがロードコースや雨のロードによって強制的に有効化されたとき、一部のオブジェクトが誤った照明モードでロードされてしまう問題を修正しました。
- 夜に水が光って見える問題を修正しました。怖がらないで、放射能ではありません。
- 雨や霧の天候でヘッドライトフレアのフェードアウトが早すぎる問題を修正しました。
Audio
- オーディオデバイスが切断された状態でシミュレーションを起動すると、ボリュームコントロールやエフェクトが正しく機能しなくなる問題を修正しました。
Spotter / Crew Chief
- グリーンフラッグが出ていないときには、ラップタイム, ファステストラップ, パーソナルベストなどラップ関連のコールをしなくなりました。
- その車両のドライバーでないとき、けん引関連のスポッターメッセージは無効化されます。これはチームメイトに不正確な修理時間の見積メッセージを表示しないためです。
- レースコントロールのスコアリングが終了したことを示すメッセージは、正しくスコアボードが確定した際に再生されるようになりました。以前はセッション終了時でしたが遅すぎて役に立ちませんでした!
- ホイールダメージアライメントのスポッターメッセージが chattiness 設定に適切に尊重するようになり、High 設定でのみ再生されるようになりました。このメッセージは長いのでドライバーからダメージレポートをリクエストしても再生されません。
- バカなスポッターが給油できない車なのにピットインして給油するようリマインダーを送っていたのを修正しました。
- スペイン語 – Ari Cejas スポッターパックがアップデートされました。
- Thanks, Ari!
- イタリア語 – Marco Arcidiacono スポッターパックがアップデートされました。
- Thanks, Marco!
- イタリア語 – Renzo A. Olievieri スポッターパックがアップデートされました。
- Thanks, Renzo!
Autofuel
- Autofuel のロジックがアップデートされ、自動給油で燃料残量と周回数がより正確に推測できるようになりました。
- 燃料使用記録が 5周から 10周平均に増加しました。
Controls
- VRS ホイールの 360 Hz モードがサポートされました。
- app.ini [Force Feedback] loadVRSAPI=0 で無効化することもできます。
Telemetry
- 新しいテレメトリ SteeringFFBEnabled が追加されました。シムのオプション画面で FFB がチェックONされていると TRUE を返します。
- 新しいセッション文字列 SessionInfo:CurrentSessionNum: x が追加され、文字列自体で生成されたセッションを定義できるようになりました。
Active Reset
- Active Reset を実行するとトラックカメラのビューに一瞬変更される可能性がある問題を修正しました。
Sporting Code
- iRacing 競技規則 スポーティングコードがアップデートされました:
- 3.4.2.2. = MPR が特定のシーズンに関連付けられていないことを明確にしました。
- 3.4.3.5. = 昇格と降格によって MPR に何が起こるか説明する新しいセクション
- 3.7.3. = ライセンスクラスと SR のオーバーラップに関して説明する新しいセクション
- 3.7.4. & 3.7.5. = ライセンスクラスと SR のオーバーラップとマッピング方法についてより適切に定義し、昇格・降格時の SR 変動に対する混乱を軽減します。
- 3.9.3. = 昇格すると MPR がリセットされることを明確にしました。
- 3.10.3. = 降格すると MPR がリセットされることを明確にしました。
- 5.7.2.1. = チャンピオンシップポイント同点の場合について補足しました。
- 様々なドキュメント内リンクを修正しました。
2025s2 リリースノート: