Release Notes
2023 シーズン 2 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けました。
2023s2 リリースノート:
- 2023s2 リリースノート – ハイライト, iRacing (UI)
- 2023s2 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2023s2 リリースノート – Cars
- 2023s3 リリースノート – Tracks
SIMULATION:
Connectivity
- ミートボールペナルティの衝突を防ぐため、レースサーバーへの再接続時にはフレッシュリペアが常にサーバーへ送信されるようになりました。オレンジボールフラッグを受けた直後に切断されたケースで、車の状態が保存されなかったために再接続時に車のダメージはないのにオレンジボールとなってクリアもされない状態が発生することがありました。この再接続時のアップデートによってサーバーでのオレンジボール状態から改めて車の状態を同期されます。
Race Control
- 2番手のジャンプスタート判定ロジックについて、リーダーとの間隔と速度の比較を組み込んでアップデートしました。
- ローリングスタートでのペース速度のルールが更新され、コーナー外側の方が長く内側の車に追いつくために車が少し速くなることを許容するようになりました。
- ロードコースでピット出口をクリーンに走行するとピットエントリーの黒旗がクリアされることがあった問題を修正しました。それが起こるのはオーバルコースのみです。
- レースコントロールは無効ラップを検出するとドライバーに通知するようになりました。レースサーバーとの通信品質に問題があって途切れたりする場合にドライバーがそれに気付けるようにします。この通知はインシデントと同様にレースコントロールからのテキストチャットメッセージで示されます。
Active Reset
- 外れたパーツの重量がアクティブリセット後に元に戻っていない問題を修正しました。外れた部品は復元されてもその重量が復元されていませんでした。そのパーツが再び外れると結果的にその重量を2回失うことになっていました。この車体重量に影響する処理が時間経過とともに繰り返されていた可能性があります。
- アクティブリセットでティアオフを含むウィンドシールドやバイザーの状態が保存されていなかった問題を修正しました。
- アクティブリセットが短時間で行われた場合にホイールが修理されなかったりロックされてしまう問題を修正しました。
Dirt Racing
- 特にウォール近くで、ダートの量が変化するにつれてトラックのサイドウォールに沿って行き過ぎたバンプが生成されるのを抑えるため、ダートトラック表面のジオメトリを更新する方法をアップデートしました。
- この修正で、ウォールの向こうで高さの異なる草地などレースと関係しない近くの地形によってダートトラック表面の高さ計算で異常データが出てくる問題が修正されます。
- ダートレースの改善努力を続けており、開発は進捗していて近い将来のプランもあるので安心してください。このプロジェクトについて詳細はこちらを参照してください:
AI Racing
- AI ドライバーは以下の車両を習得しました:
- Late Model Stock
- Mercedes-AMG W13 E Performance
- Ray FF1600
- Renault Clio R.S. V
- AI ドライバーは以下のレイアウトを習得しました::
- Atlanta Motor Speedway – Oval
- Circuit de Barcelona-Catalunya – Club
- Circuit de Barcelona-Catalunya – Historic
- Circuit de Barcelona-Catalunya – Moto
- Circuit de Barcelona-Catalunya – National
- Circuito de Jerez – Ángel Nieto – Grand Prix
- Circuito de Jerez – Ángel Nieto – Moto
- Circuit Park Zandvoort – Chicane
- Circuit Park Zandvoort – Club
- Circuit Park Zandvoort – Grand Prix
- Circuit Park Zandvoort – National
- Circuit Park Zandvoort – Oostelijk
- Circuit Zolder – Alternate
- Circuit Zolder – Grand Prix
- Darlington Raceway
- Detroit Grand Prix at Belle Isle
- Los Angeles Memorial Coliseum
- Nashville Superspeedway
- Oxford Plains Speedway
- Pocono Raceway
- Suzuka International Racing Course – East
- Suzuka International Racing Course – Moto
- Suzuka International Racing Course – West
- Suzuka International Racing Course – West w/chicane
- Twin Ring Motegi – Grand Prix
- Twin Ring Motegi – West
- AI ドライバーは以下の車両で追加トレーニングを満了しました:
- Mercedes-AMG GT3 2020
- NASCAR Cup Series Next Gen Class Cars
- Porsche 911 GT3 Cup (992)
- AI ドライバーは以下のレイアウトで追加トレーニングを満了しました:
- Circuit of the Americas – Grand Prix
- Long Beach Street Circuit
- Watkins Glen International (ALL)
- Winton Motor Raceway – National
- AI レースのペースカードライバーが賭けに負けてポルシェを失ったため、ペースカーはセダンに変更となりました。
- AI ドライバーは以下の iRacing 2022-2023 冬季講習を満了しました:
- ステアリング講座 LV2: バンクとバンプでの車体制御
- ゼロを超えるな – AI 安全運転啓蒙活動
- デジタル紳士淑女のためのペースカーエチケット
- 簡単! ジャンプスタートしないためのたったひとつの方法!
- スーパースピードウェイでのギアレシオ選択ガイド
- フォスターサンダースヒンクルパティンソン14世の ロードコース レーステクニック
- 頭脳ソフトウェアアップデート022388 – ラインリーダーのためのローリングスタート技術
- Mr. ABS との井戸端会議
- Star Cup 勝者からのスライドレッスン
- 失格になる前にタイヤを交換しろ!
- ペースカーラインの予測とその他の高度な数学公式
- タイムペナルティ消化の忍耐 101 レッスン
- 2ワイドペースカー走行中のごまかし
- 回避の妙技: 速い車やミサイルの回避テクニック
- AI ドライバーのステアリング操作によってシムがクラッシュすることがあった問題を修正しました。
Soft Surface Modeling
- 車が若干速すぎたのでグラベルのパラメータをアップデートしました。
Auto Fuel
- 給油に関する新機能 Auto Fuel が使えるようになりました。
- このオプションによってイベントの最後まで到達できるだけの十分な燃料を給油するか必要なら満タン給油することができます。車とコースとイベントを通じてのドライビング、及びその他の変数によって給油量が決定されます。
- Auto Fuel が適切に働くには、使用中の車とコースで自分である程度走行した燃費データが必要です。例えば、プラクティス開始時にはまだ十分なデータがないことが通知され、いくらかラップすると正確で有効な見積に更新されます。
- Fuel ブラックボックスではマージンを選択することもできます。
- Auto Fuel ではコーションラップは計算に含みません。
- 時間制レースでの追加の 1周分は自動的に組み込まれます。
- このオプションによってイベントの最後まで到達できるだけの十分な燃料を給油するか必要なら満タン給油することができます。車とコースとイベントを通じてのドライビング、及びその他の変数によって給油量が決定されます。
- Auto Fuel 機能についてはカスタマーサポートのこちらのページも参照してください: https://support.iracing.com/en/support/solutions/articles/31000169381-how-to-use-autofuel
- この新しい給油オプションは以下の車両・クラスで使えます:
GT3 Cars GT4 Cars GTE Cars NASCAR Cup Series Next Gen Cars NASCAR Trucks NASCAR Xfinity Class Cars V8 Supercars Cars Touring Class Cars - ARCA Menards Chevrolet Impala
- Aston Martin DBR9 GT1
- Audi 90 GTO
- BMW M Hybrid V8
- Chevrolet Corvette C6.R GT1
- Dallara F3
- Dallara iR-01
- Dallara P217
- Ford GT GT2
- Formula Renault 3.5
- Global Mazda MX-5 Cup
- Indy Pro 2000 PM-18
- iRacing Formula iR-04
- Late Model Stock
- Lotus 79
- Nissan GTP ZXT
- Porsche 911 GT3 Cup (992)
- Radical SR10
- Ray FF1600
- Renault Clio R.S. V
- Super Late Model
- Toyota GR86
- USF 2000
Graphics
- SpeedTree の制御をアップデートしてパフォーマンスを改善しました:
- SpeedTree はポータルごとに選別されたので複数のミラーがレンダリングされる際のパフォーマンスに作用するはずです。
- SpeedTree のメモリ使用が改善されました。
- SpeedTree のセルフシャドウオプションはすべてのグラフィックパフォーマンスクラス設定でデフォルトでは無効となりました。以前はすべてのグラフィックパフォーマンスクラス設定で有効でしたが、2つの追加レンダーが必要となるためにスタッタリングやパフォーマンスヒットがありました。
- グラフィックプリセットで Low Quality を選択しても車両のシェーダーが不適切なディテールレベルに設定されてしまう問題を修正しました。
- ゴーストカーがオブジェクトを塞ぐ問題を修正しました。再びゴーストらしくなりました。
Visual Effects
- PopcornFX パーティクルシステムが最新バージョンにアップデートされました。
- オートマチックシフトエイドを使用しているとドライバーのシフト操作アニメーションが適切に再生されない問題を修正しました。
- 運送車両やトレーラーなどの駐車車両に反射マップが適用され、輝いたり反射するようになりました。
Audio
- 新しいオーディオ機能がいくつかのクラスに追加されました: GT3, GT4, GTE, TCR
- ダイナミックブレーキオーディオはブレーキの温度と車両フィジクスで生成されるペダル圧を使ってブレーキが鳴く音及び音量をコントロールします。 ブレーキサウンドは高温になるとフェードし、冷めると戻る傾向があります。これらのノイズはブレーキペダル圧からダイレクトに影響を受け、圧が高まると音量も大きくなり、圧が弱まると音も小さくなります。
- これらのアップデートされたサウンドはブレーキ動作と最適なブレーキ適用にとても役立ちます。
- 本物のオーストラリア PA アナウンスがオーストラリアコースに追加されました。
Spotter
- フロント/リアウィング及びサスペンションのダメージ報告についてスポッターがアップデートされました:
- 多くのダメージが発生するとトリガーされるメッセージが増えます。また、部分的に修復された部品が再びダメージを負った場合にもメッセージがトリガーされます。これは 1回だけの初期ダメージとは異なり、部品が完全に修復された場合のみリセットされます。
- キューに登録されたメッセージはパーツが修復されたり、より大きなダメージを負った場合には、メッセージ自体がキャンセルされることがあります。
- これらの修正は、チームが車両から受け取る不正確なダメージ状況や、ピットから出てすぐに受け取るメッセージを正すことを目的に行われました。
- Ari Cejas さんによってスペイン語スポッターパックがアップデートされました。
- Thank you, Ari!
- Guto Colvara によってポルトガル語スポッターパックがアップデートされました。
- Thank you, Guto!
Cameras
- コクピットモデルでコクピット内のカメラが車外に影を適切に投影するようになりました。
Replays
- リプレイスプールが有効なとき、「_spool.tmp」ファイルが「%USERPROFILE%\Documents」フォルダでなく「%LOCALAPPDATA%」フォルダに書き込まれます。
- これはマイクロソフト OneDrive がリプレイ用一時ファイル _spool.tmp をクラウドへ同期することでアップロード帯域を使われるのを防ぐ試みです。
- 以前の動作に戻すには、 app.ini の [Replay] spoolRecordingToDir=C:\users\user_name\documents\iracing\replay を編集することができます。
- コースの端に水が表示されることがあった問題を修正しました。
- 一部のリプレイで、イベント中に存在した雲が表示されない問題を修正しました。
Voice Chat
- ボイスチャットの音量調整をしているつもりが、異なる音声入力チャンネルの音量調整をしているように見えた UI の問題を修正しました。
Controllers
- Razer と Logitech のキーボード両方でキーボードのバックライトを修正したので、そのレスポンスがリニアになりました。シム起動時に少量のバックライトが Logitech キーボードに追加されてキーが読みやすくなりました。
Force Feedback
- 一部の Logitech ハンドルの 360 Hz FFB モードのサポートが追加されました。これはデフォルトで有効ですが app.ini の [Force Feedback] enableFFB360HzInterpolated=0 設定で無効化することもできます。
- ブレーキのキャリブレーションでブレーキペダルがロードセルペダルかどうか確認して、ブレーキカーブを自動設定できるようになりました。
- Auto ボタンは走行から走行まで一貫性があります。
- 新しいクラッシュサスペンションロジックの一部のクラッシュフォースが裏抜けする問題を修正しました。衝突時はもっと静かになります。
Telemetry
- 新しいテレメトリ変数 IsGarageVisible が追加されました。
- この変数はガレージ画面が表示されているときに True を返します。ガレージフィジクスが使用されていることを示す既存の変数 IsInGarage と関連しています。
この変数はチームセッションで便利です。例えば、車はガレージに入っていなくてもクルーチーフががレージ画面を開くことがあります。配信でガレージの値を見せたくない場合に示すことができます。
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