TCR Japan iRacing VR Cockpit
岡山国際サーキットに Global MX-5 Cup Japan を観戦に行った際、iRacing を HTC VIVE で VR体験できる機会を得ました。けっこうたっぷりと乗らせていただけて、存分に楽しませていただきました。ありがとうございました!
せっかくなので
ポジティブばかりじゃありません、というか残念ながらまず個人的にネガティブに感じている部分から書いています。といってもそれは解消できるのだろうと思っていますし、とても大きなポジティブなものが。
本当に個人的な感想記事ですみません。。
(以下、つづきます)
第一印象は実はちょっとネガティブ
VRレンズを掛けてGlobal MX-5 Cupカーに乗り込んだ第一印象は、「画面(視野?)遠くにあってなんか見えるもの全て小さいな?」
ダッシュボードの幅やステアリングが小さく感じて、小さく作ったモデルにリモートで乗り込んでいるかのような、等身大に感じられなかったというあまりプラスでない第一印象でした。右手を伸ばした位置にはセンターコンソールと思いきやAピラーがそんな近くにあるみたいな。FOV?
まぁこれは個人個人の眼のコンディションやレンズ装着具合の違いや個人の感じ方で違ってくるところもあるかもしれないし、車体カメラの設定で変えられるだろう。
Global MX-5 Cupカー以外に試した車両では、Porsche 911 GT3 Cupカーではその違和感は小さかったのに、Ford GT 2017ではやはり小ささを感じましたが、そういうものなのかなぁ? ちょっと弄りたいな。
※「小さい」についていただけたTwitterコメントを下に掲載しています
ちなみに、私は遠方視力が 1.2-1.5 あっても裸眼ではPC画面や紙資料は判読できなくてシムドライブでも老眼鏡を掛けているのですが、VR体験時は眼鏡なしでも困ることはなかったのはちょっと不思議体験でした。
※ガレージでセットアップを変更したり、走行中のブラックボックスやテキストチャットなどはひょっとしたら読み難いのかも? (今回の体験ではドライブ中の画面表示は極力OFF)
いよいよ走り出す
さて、ピットレーンを出てみよう。Global MX-5 Cupカーで岡山国際サーキットを走ります。
すぐ横がリアルにピットロードなのでちょっとおかしな感じですよ!
where are my pedals :D
VR以前に自分のコクピットとは若干異なるペダルレイアウトに、足元を見てペダルを探してしまう。しかしそこにあるのはシム上に描画されたバーチャルドライバーの足である。当然だ!
頭が混乱してくる(しばらく走れば問題は解消する)。
VR sickness
試乗時にはどこでと意識できないながら微妙な酔いを感じ、でも大丈夫、と思っていたけれど、あとになって考えてみるとこういうことかな。曲がりこむコーナーの内側へ首を振ったときに、若干酔いそうになっていたんだろう。これは人によって程度の差が大きく出る部分でしょうね。
わずかな遅延によるものなのか、前述の「小ささ」もあるのかな? いずれにせよ、これに耐えるために首をあまり動かさないよう意識してしまっていたように感じます。そして視線移動に頼るドライビングで足りなくなって首を振ると、また少し酔いに繋がりそうな感覚が。
走り続けてみる
「小ささ」には走っていると適応してしまう感じもありますが、カメラ設定はいろいろと設定を弄ってみたくなりますね。フレームレートによるのかは定かではありませんが、同じ首を振るのでも、コーナーによって酔いの度合いが違った気がします。
普通だ
慣れてくると「そこにある」度合いの高さに、、、いやこれは感動ではなく普通ですね。現実にドライブしているときのように、普通にそこにあるんですよ。違和感がないというのでなく、あぁこれがバーチャルリアリティか。
別の車両/トラックの組み合わせも
iRJA Ford GT チームでルマンを走ったばかりですし、Ford GT GTE で岡山を走ってみました。前述の「小ささ」はこれも強く感じましたし、デフォルトセットは岡山に全然合ってないのだけど、、、屋根を見上げてこんなになってるのかーとか思わずコクピット内を見回す。憧れの車に乗り込んだ高揚感はとても高いですね!
なによりニュルだもの
そして911 GT3 Cupで走るニュルですよ、
※今回体験させていただいたTCRのシム用PCはGeForce GTX1080搭載だそうですが、ニュルではミラー描画をOFFしても走行中に描画の引っかかりがところどころあったのは残念。なお没入感のマイナスあるのでミラーは描画したい。
動画(リアルPCCJドライバー)
自分でVR体験しているときの映像はないので、他の方がドライブ中の模様を収めさせていただいた動画を。
ドライバーは2017年PCCJスカラシップを獲得した上村優太選手ですね。残念ながらPCCJ 2017 次戦の富士はiRacingに収録されていないので、その次の鈴鹿をとドライブしたもの。ここで使用したのはヘルメットにHTC VIVEを組み込んでレンズ位置も調整されたスペシャルメイドなVR装置だそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=zLfc4VbyClk
Global MX-5 Cupカーと岡山国際サーキットの組み合わせでも好タイムを連発していましたし、リアルレーシングドライバーはシムでも速いを実証されていました。自身もドライブしている911 GT3 Cupカーについては、Global MX-5 Cupカーに合わせて製作されたTCRシムコクピットのブレーキペダルに対して911 GT3 Cupは「もっと壁」だという以外、「おんなじ」と言っていましたよ。
まとめ
酔いと「小ささ」を解消できるなら。この没入感はとんでもないですね。他に良い表現が見当たらない。あと3画面コクピットに比べて圧倒的に省スペースですね、ワゴン車にそのまま載るくらいですし。
VRやコクピットが気になった方は TCR JAPAN さんで体験できたり導入の相談にのってもらえるかもしれませんよ。
○ | 圧倒的な没入感!!!向いた先を見渡せる 慣れると距離感も掴みやすい フォーミュラだとフロントウィング損傷具合を見て確認できるらしい 省スペース |
× | 酔い, カメラ設定?, 暑い VRの外で起きていることがまったく見えない分からない =MRが待ち遠しい |
個人的には、ミラー他描画を優先するならHTC Viveよりもフレーム間補完機能のあるOculus Rift の方がポイント高くなるのかもしれませんね。
コントローラ/コクピット次第とも思えますが、City Car DrivingやTest Drive Unlimitedといったドライブゲームにも最適ですよね(対応しているかどうかは確認していません)。
雑感(VR以外)
- OSW(Open Sim Wheel) も体験できたわけですが、とにかくスムーズ!剛性高い! ホビーとしては重たさはそこまで求めないかな…
- Fanatec H シフターも剛性高い(でも感動まではない)
- 4080フレームの剛性いいな!(我家は3030)
- SimVibe によるミッション・縁石の振動は思っていたよりずっと良かった!普通にはまりすぎてて感動はなかったけれど(でも家庭でこの出力は厳しめ)
- 5.1ch のリアスピーカーの位置を下げてるのは狙いがあってのことかと思って聞いてみたら単に設置上の妥協だとのこと。考えすぎだった!でも低音出てるのはやっぱいいな、スピーカ構成考えたくなるな
- エスケレートいいなぁ
iRacing VR を体験してきた https://t.co/7O5Hx44QQT via @iRacingJA
— iRJA (@iRacingJA) July 8, 2017
リプライいただきました。なるほど…
小さく見える(ように感じる)点は僕も加藤さんも同じですね。左右の映像の違いだけで立体を表現すると、映像のFOV自体は正しくてもどうしても小さく感じるそうです。今のVR全般に言えることですね
— Naoya Nagai (@naoya9999) July 8, 2017
自分も最初スケール感には少しだけ違和感を感じていろいろ調べてみたりしました。今は慣れたせいか全然そのこと自体忘れてますねhttps://t.co/AUZHShwHSl
— tak5150 (@tak5150) July 8, 2017
あとは @shutaro さんも書いてる通りシート位置ですよね。普段の自分が運転してるときよりステアリングが遠く感じるときとかは、カメラ調整でしっくりくることも多いです
— Naoya Nagai (@naoya9999) July 8, 2017
https://twitter.com/goalgauskas2011/status/883694419806871552
描画されてるのが手足の長い外人モデルだからしょうがない。キャリブレーションするときにやや上向けば日本人にちょうどよくなるよ、、言ってくれればよかったのに。。
実際のカップカー座った?A ピラーやルームミラーはすぐそこだよ!(笑)— Teru Kato (@teru12k) July 9, 2017
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