Cat Herder
Steve Myersから半年ぶりの新しいCat Herderブログがきました。
http://www.iracing.com/a-day-in-the-life-of-a-cat-herder-xvii/
前回(2012年8月)はこちら。 http://www.shupop.com/iracing/2012/08/14/cat-herder-201208/
Steve Myersは主にライセンス関連を担当している製作責任者兼上級副社長であり、今回のようにブログ形式だったり、ツイッター @iRacingMyersでも、開発や契約の状況を発信してくれています。iRJAでも、@iRacingJAからRTしたり、拾えた情報を日本語でお伝えしたりしています。
さて、今回はどのような情報を伝えてくれているのでしょうか。
以下、日本語で翻訳してみました。
A day in the life of a cat herder: XVII
2013/02/06 Steve Myersスーパーボウル後の月曜の朝はいつも面白い。自分が誰かと戦って勝てなかったかのように感じられる。まるでへピー級のファイターのボディを12ラウンドくらったかのように、夜通し食べた安物が私を苦しませるのだ。ビールは何の助けにもならないが、いやでもとてもうまい…
私の地元チームのペイトリオッツがその試合に出ていたらすべての筋肉が固くバネを縮めて一晩中爆発できるようにしていただろうが、パッツは2週間前に勢いを失ったので、今日はヘビー級の代わりにミドル級のボクサーと闘ったくらいだった。
この月曜日、朝にここに座ってけがをかばうように、フットボールシーズンからレーシングシーズンへ気持ちを切り替えた。ええ、先週末のロレックス24でレーシングシーズンは始まっています。けれど正直言って、ALMSとGrand-Amの合併まで、レースは、マイナーリーグでのメジャーリーガーのリハビリ試合みたいなものだ。
私的なレーシングシーズンは3週間後、美しいNASCAR Gen6マシンがDaytonaのハイバンクを走って始まる。NASCARがついにそのルーツとするコンセプト、「Win on Sunday, Sell on Monday」(日曜にレースで勝った車が月曜に売れる)に戻ってきたことは当然興奮するし、少なくとも我々自身が運転できる乗用車に似たマシンは再び注目を浴びるだろう。
そのフレーズはロードアイランド州プロビデンスのFordディーラーでNHRAチームも持っていたBob Tasca, Srによるものだが、私の言いたいことは分かるだろう?
あなた方と、私にとっても良いニュースは、新しいChevy SSとかNASCAR SSカップカーをドライブするのに数万ドルとか数十万ドルなんて大金を支払う必要がないことだ。約4週間後、現実世界と比べてわずかな小銭でiRacingでNASCARバージョンを運転できるようになるのだ。
最初にChevy SSが、次いでFusionが数週後に来る。ああ、Toyotaにもサインをもらってこれを程なく成し遂げたいと働いているさ。この仕事は去年の夏からなのだが、しかし巨大企業との作業では1時間が1ヶ月になるようなものだ…
Gen6マシンのウインドウシールドにはドライバーネームが入るのか、たくさん質問を受けたが、あぁ、それについて作業しているよ。あと数週しかない新車のリリースには間に合わないかもしれないが、その場合は次の13週ビルドでの登場となるだろう。
開発のパイプラインで次に来るのは、理由あってどのマシンよりも秘密を漏らさないようにしなくてはならず個人的に胸焼けがするRuf Rt12Rだ。このマシンが次のビルドに来ると予想はしていないが、Kia Optima SXレースカーについてシーズン2ビルドに入るチャンスがありそうだ。
このKiaの契約話が来たときはあまり熱心ではなかったことは認めなければならない。しかしそれを運転して、、、楽しいじゃないか、、、そして何時間も運転していた。今スキャンしようとしているBTCC Honda Civicを得られることでも興奮している。
アート&プロダクション・チームのトラック開発については好印象を得ている。直近にリリースしたAutodromo Jose Carlos Paceも例外ではない。Interlagosとしてよく知られるサーキットは、私がシム・レーシングを始めて間もない頃、Geoff CrammondのGPゲームで走っていた頃から大好きなコースのひとつだ。流れるような上り坂、ダブルエイペックスのLaranjinhaコーナーは、私の場合バーチャルの中だけだが、世界のでも大好きなセクションのひとつだ。
Interlagosのリリースでは、MontrealとBathurstの継続的な作業として彼らはかなりの才能をKansas Speedwayに注いだ。今年KansasとCalifornia Speedwayをフィニッシュすれば、我々はついにNASCAR Sprintカップ・シリーズの全トラックを網羅することになる。
現時点では、Kansasが次に完成する新トラックではあるが、次の13週にはまだリリースされないだろう。しかしながらMazda Raceway Laguna SecaとUSA International Speedwayを新しいペイントでリフレッシュして、最近の我々のスタンダードまで引き上げなければならないだろう。
アート担当はピクセルプロテスト(?)を実施し、初期の作品を大勢に見せても面目をつぶすことがなくなるよう頼んだ。私たちはそれに降参した。
ビジュアル関連のトピックを続けよう。我々のシミュレーション世界に深みを与える多くのプロジェクトが進行している。新しいシャドウマップは最新ビルドでほぼ完了が見えているので次のビルドではまず完了するだろう。そして樹木からの影が差す方法を変更しようとしている。このプロジェクトはシム内で動的に空を表現する別のホライズンプロジェクトのための第一歩として必要なのだ。
iRacingTV Episode 16にも出演した、最近加わったエンジニアのRichard Joblingはコリジョン&クラッシュモデルを向上するための最初のプロジェクトに付いている。おかしく聞こえるかもしれないが、三角コーンに衝突できるようにするというシンプルなものから始めることは、周囲をより生きた環境にするための意義ある前進だ。これは身の毛もよだつ巨大な怪物プロジェクトだが、彼がこの巨大な怪物を倒すのに適しているのは採用時のインタビューで明らかだった。
フォーラムやツイッターでもっとも多く質問されるのは、いつLotus 49が完成するのかということだ。良いニュースはそれは完了しているということ。NTMv5が必要だということを除けば、そしてそれはまだ出来ていないのだが。壊れたレコードのようだと自分でも思うが、しかしDaveはタイヤモデルの開発に大きく進展しており、NTMv5のリリースも近づいてきているようだ。彼は直近のビルドでまさにNTMv4.5と言える大幅な進歩を遂げている。我々も残りの0.5が次のビルドで進むことを期待している。
我々の開発はついにここまで来た。我々が注目したり我々の好きなように作業するだけでなく、それでも何かが出来るのだ。この分野での作業を多くのプロジェクトでスタートさせている。
サービスでなおざりにされている部分のひとつとして挙げられるのはUIだ。サービスを開始してから、この部分は何かを変えたとは、私は思っていない。シム内のインターフェースだけでなく、ローディングスクリーンやレース後画面も含めて、新しい見た目の画面を作った。これはシムとウェブ両方のエンジニアリング・チームに必要とされる重要なプロジェクトなので、このリリーススケジュールを予測するのはまだまだ難しい。
また、エキサイティングな新機能を導入で一石二鳥を試そうと、同時にタイムトライアルセッションにいくつかのTLC(透過レイヤー)を与えようとしている。まずは自分自身のセッション中やそれ以外でのベストラップや他の誰かのラップでも、読み込んでゴーストカーとして登場させることができるようにする作業を始めよるところだ。我々もエキサイティングで長期的なアイデアをたくさん持っているが、短期的には、あなた方は自身のSafety Ratingを整える間にパフォーマンスを向上する作業を行えるようになるだろう!
さらに他のプロジェクトとして紹介するのはペイント・キットについて。そのデザインとレイアウト、新しいカラー・ピッカーの導入やフォントオプションの増加によって、我々はペイント・キットを発展させたいと考えている。我々はこのページから直接テンプレートをダウンロードできるようにするアイデアを蹴ってさえいた。実のところ最後の一文を書くようにBrian Simpsonにピーナツバタークッキーで買収されたので、エンジニアもこの話を耳にするのは初めてだろう…
ウェブ・チームは、チーム・レーシングなどのような機能をサポートするものだったりUIの再デザインだったりの多くの異なったプロジェクトに勤しんでいる。彼らは本当に開発チームの縁の下の力持ちだ。文字通り彼らのインターフェースなしには、複雑で徹底的に連結しあう新機能を開発することもできないのだ。
ひとつまさに進行中のエキサイティングなプロジェクトがある。どのようにレースセッションを一覧してJoinするかを再デザインしているのだが、毎晩これから見るテレビ番組をテレビガイドで眺めて探している様子を想像してみて欲しい。程なく、その見た目に対して私に文句を言えるようになるだろう!
2番目に多い質問は、チーム・レーシングに関するステータスだろう。私が言えるのは、あるアカウントとマシンでレース中のセットアップ変更を行って、それがもうひとつのアカウントとマシンに反映されていたのを、ある日Randyの部屋で見たということだ。これは重要な前進であるが、シム内とウェブ側にまだまだ多くの作業が残っている。それでも私はそれが次のビルドで登場する、と慎重ながら楽観的な見方をしている。チームレーシングにクルーチーフを得れば、ドライバー交代もそう遠くはないだろう。
もっとも重要な進歩のひとつは、最新ビルドで向上したGrantの手によるドライブ・トレイン・モデルだろう。このアップデートが素晴らしいのはコクピット内で没頭させるだけでなく実際にマシンを感じるところだ。面白いのはこれがサウンド向上作業の結果であるということだ! 長期的には、彼はまだ我々のソフトウェアのX-Audio用コンバートに向かったままだが、我らの愛すべきKiwi(ニュージーランド人)も短期的にいくつか進歩させる計画を持っているようだ。
まだ試していないという方に、高く推奨したいことがある。Ford Falcon V8 Supercarに乗って、スピンさせてみた後、TVカメラのいずれかでリプレイを観てみて欲しい。オージーのGreg Hillは外部サウンドにおいて大きな突破口を開いており、Grantのサウンドエンジンと合わせて、レーシングゲームやシムにおいて、今や我々が至上最高のサウンドを持っていると思う。できる限りのマシンからサンプルを取得できればそれだけ我々のサービスに同じ手当てを行えると期待できるが、この技術には新しく録音しなおすことが必要なので、現実的に長期のプロジェクトとなるだろう。Gen6カップカーをこの新しいサウンドでデビューさせようとベストを尽くしており、CadillacとCorvetteについても、今のところ、次期シーズン用ビルドでこの新しいサウンドが搭載される見込みだ。
いつものように、ここで書いた以上のものが舞台裏では進行中だ。それらがいつメンバーサイトに登場するのか、約束はできないが、我々が取り組んでいるものが少しは垣間見えたのではなかろうか! 21世紀に我々のサービスに加入した方々はツイッターで私 @iRacingMyers をフォローすることを勧める。なぜなら、私はしばしば、iRacingの世界で起こっていることについて、いくつかの魅力的な140文字のアップデートを送信しているからだ。ソーシャルメディアのブラックホールに吸い込まれていくことに警戒心を抱いているあなた方も、心配しないでいただきたい。この内容は30秒でフォーラムにも載るだろう。
さて、これから数ターンを回るまで私はオフだ…
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