iRacing Mazda Cup

今シーズンからRoad Rookieシリーズの車両がPontiac SolsticeからMazda MX-5に変わりました。シリーズで使用される車両は左ハンドルのMX-5 Cupと、右ハンドルのMX-5 Roadster。イコールコンディションのために、とBFGoodrich gForce R1というDOT-Rコンパウンド=溝付きスリック、Sタイヤを両車とも履いています。
この2台はハンドル位置以外に何が異なるのでしょうか。

トランスミッション

リリースノートで示されたスペックで、以下のようにギア数とギア比が異なることが明らかになっています。コースと走り方によっては、どちらか一方に利点を感じることがあるかもしれませんね。

  Cup Roadster
1st 3.82 3.136
2nd 2.26 1.888
3rd 1.64 1.330
4th 1.18 1.000
5th 1.00 0.814
6th 0.79  
Final Drive 4.10
Tire 225/45/17

セットアップ

Rookieシリーズとして開催されるMazda Cupシリーズでは、Cup/Roadster両車共にbaselineセットアップ固定となり、ガソリン量を含めて調整することはできません
リリースノートにあるとおり、両車が搭載するサスペンションダンパーには調整式と固定式という違いがあるのですが、Mazda Cupシリーズでは両車が同じダンパー減衰力を持つようにセットアップ内容が固定され、一切の調整が許可されません。
以下に両車のbaselineセットアップの設定画面を示します。左がCup、右がRoadster、単位系Metricでの表示です。

※English単位系での表示はこちらをクリックして確認できます。

本来調整項目の多いMX-5 Cupの方が表示内容が多く、MX-5 Roadsterには表示されていない項目があるのですが、それは両車同じとなるようにされていると見るのが正しいでしょう。

すべてがまったく同じ内容と想像していたのですが、ハンドル位置の違いによるコーナーウェイト以外にも、実際には微妙な違いがあるようです

  • Cupの方がフロントトーアウトが1mm大きい
  • Cupの方がフロントキャスター角が0.1度多い
  • Cupの方が車高がフロント2-3mm、リア4-5mm低い

この違いによってイコールコンディション化を図っているのでしょうか。上記の違いを見るだけで、単純にはCupの方が勝りそうな印象を持ってしまうのですが、はたして!?